東京都が2024年6月から独自のマッチングアプリの運用をスタートすることを発表し、話題を集めています。一方で、官製婚活の必要性や税金の使い道について疑問の声も上がっています。そこで今回は、マッチングアプリで出会って結婚する人は本当に多いのか解説します。
ネット婚活で結婚する人は年々増加傾向!2020年は11.1%に
- ネット系婚活サービスを通じて結婚した人の割合は2020年で11.1%
- 2010年ごろは1.6%だったが、10年で約7倍に増加
- マッチングアプリや婚活アプリの利用者から一定割合で結婚に至るケースが増えている
株式会社リクルートの「婚活実態調査2021」によると、ネット系婚活サービスを通じて結婚した人の割合は2020年で11.1%でした。2010年ごろは1.6%だったことから、この10年で約7倍に増加しています。マッチングアプリや婚活アプリの利用者から一定割合で結婚に至るケースが増えていることがわかります。
ネット婚活の普及により、出会いの選択肢が広がったことが要因の一つと考えられます。特に、職場や学校での出会いが望めない人にとって、マッチングアプリは身近な出会いの場となっているようです。実際に、筆者の知人にはフリーランスのため職場での出会いが望めず、マッチングアプリを通じて出会い、結婚した男性もいます。
20代のマッチングアプリ利用率は28.9%!合コンやお見合いを代替する存在に
- 20代のマッチングアプリ利用率は28.9%で、30代の16.7%、40代の6.8%を大きく上回る
- 20代にとってマッチングアプリは合コンやお見合いを代替する存在に
- 職場や学校での出会いや友人の紹介が望めない若者にとって、マッチングアプリは身近な出会いの場
三菱UFJリサーチ&コンサルティングの調査によると、マッチングアプリを現在利用している、または過去3年以内に利用したことがある人の割合は、20代が28.9%、30代が16.7%、40代が6.8%という結果になりました。20代のマッチングアプリ利用率が突出して高いことがわかります。
MMD研究所の「2023年マッチングサービス・アプリの利用実態調査」でも、20代の恋人探しの出会いの場の3位が「マッチングサービス・アプリ」で、割合は23.5%でした。他の世代では3位が合コンやお見合いであることから、20代にとってマッチングアプリは合コンやお見合いを代替する存在になっていると考えられます。職場や学校での出会いや友人の紹介があまり望めない若者にとって、マッチングアプリは身近な出会いの場となっているようです。
マッチングアプリで出会って結婚したカップルのエピソード
- フリーランスのため職場での出会いが望めなかった男性が、マッチングアプリで出会い結婚
- マッチングアプリで出会った2人は、価値観や将来のビジョンが合致し、結婚を決意
- マッチングアプリでの出会いが、新たな幸せを掴むきっかけに
筆者の知人で、フリーランスのため職場での出会いが望めなかった男性がいます。彼はマッチングアプリを通じて現在の奥さんと出会い、結婚しました。2人は、マッチングアプリでのやり取りを通じて、価値観や将来のビジョンが合致することを確認し、交際に発展。その後、結婚を決意したそうです。
マッチングアプリでの出会いが、新たな幸せを掴むきっかけになったこのエピソードは、出会いの選択肢が限られている人にとって、マッチングアプリが有効な手段となり得ることを示しています。東京都の官製婚活アプリが、こうした出会いを求める人たちの後押しになることが期待されます。
東京都の官製婚活アプリに期待と懸念の声
- 少子化対策や晩婚化対策としての官製婚活アプリに期待の声
- 一方で、税金の使い道や個人情報の取り扱いについて懸念の声も
- 官製婚活アプリの効果や課題について、継続的な議論が必要
東京都の官製婚活アプリ発表に対しては、少子化対策や晩婚化対策としての取り組みに期待する声がある一方で、税金の使い道や個人情報の取り扱いについて懸念する声も上がっています。確かに、公的機関がマッチングアプリを運営することについては、慎重な議論が必要でしょう。
ただし、民間のマッチングアプリの利用率が高まる中、公的機関が主導することで、安全性や信頼性が向上する可能性もあります。また、民間のアプリでは対象としにくい層へのアプローチにも期待ができます。官製婚活アプリの効果や課題について、継続的な議論が求められます。
マッチングアプリを利用する際の注意点
- マッチングアプリを利用する際は、安全性や個人情報の取り扱いに注意が必要
- 相手のプロフィールや写真が本物かどうか、慎重に見極めることが大切
- マッチングアプリは出会いのきっかけに過ぎず、実際に会ってみないと相性はわからない
マッチングアプリを利用する際は、安全性や個人情報の取り扱いに十分注意する必要があります。アプリ運営会社の信頼性を確認し、個人情報の登録は必要最小限にとどめましょう。また、相手のプロフィールや写真が本物かどうか、慎重に見極めることも大切です。
マッチングアプリはあくまで出会いのきっかけに過ぎません。アプリ上でいくらやり取りしても、実際に会ってみないと相性はわかりません。お互いに理想を求めすぎず、リアルな出会いを大切にすることが、マッチングアプリを利用する上でのポイントと言えるでしょう。
マッチングアプリと結婚の関係性は今後さらに深まる可能性大
- マッチングアプリを通じた結婚は今後さらに増加すると予想される
- 東京都の官製婚活アプリが、新たな出会いの機会を提供する可能性も
- マッチングアプリを賢く利用し、幸せな結婚につなげていくことが期待される
ネット婚活の普及や若者のマッチングアプリ利用率の高さを考えると、マッチングアプリを通じた結婚は今後さらに増加すると予想されます。東京都の官製婚活アプリが、新たな出会いの機会を提供することで、この流れに拍車がかかる可能性もあるでしょう。
ただし、マッチングアプリはあくまでも出会いのきっかけに過ぎません。アプリを賢く利用し、相手とのコミュニケーションを大切にしながら、理想の相手を見つけていくことが重要です。そうすることで、マッチングアプリが幸せな結婚につながっていくことが期待されます。
マッチングアプリと結婚の関係性は今後も注目のトピック
マッチングアプリと結婚の関係性は、今後も注目が集まるトピックと言えるでしょう。ネット婚活の普及や若者のマッチングアプリ利用率の高さ、そして東京都の官製婚活アプリ発表など、マッチングアプリを取り巻く環境は大きく変化しています。こうした変化が、結婚の在り方にどのような影響を与えていくのか、引き続き注目していく必要があります。
マッチングアプリを通じた出会いが、幸せな結婚につながるケースが増えていくことを期待したいですね。同時に、マッチングアプリの安全性や信頼性の向上、利用者への啓発など、課題への取り組みも欠かせません。マッチングアプリと結婚の関係性について、多角的な視点から議論を深めていくことが求められます。